福島を拠点に鉄彫刻を制作されている安斉重夫さんの個展がスタートしました。東京や東北の他、昨年はフィンランドでも個展を開催され、今回はなんと97回目の個展!関西での個展は初めてだそうで、この機会にぜひたくさんの方にご覧いただきたい展示になりました。
今回は「北欧の森の物語」をテーマにした作品が並びます。初日の本日も、ギャラリーいっぱいに広がる風景に、わーっと声を上げてギャラリーに惹き込まれていく方がたくさんいらっしゃいました。
大きく広がる美しい枝ぶり、どっしりとした大木、ふわふわ揺れる綿毛、川のせせらぎ…鉄を自在に操って、形だけではなく、音や風景、豊かな色彩、空気感までも伝わってくる気がするほどに、表情豊か。溢れんばかりの素敵なお話を語りかけてくれるようです。
とぷとぷと広がる黄金色のワインの湖に誘われて、湖畔に優しく広がる木々の梢、妖精たちが奏でる音楽、恋人たちの甘い囁き声…
光を当てれば優しい影が浮き上がって、広がる森の風景に心が踊ります。
こちらはマイホームと名付けられた大きな作品。丸い鉄のお家。ライトを灯して中を覗いてみてください。鉄だけど、とてもあたたかい夢のようなお家。
「俺さまが一番!」「ねえ見て見て!」と今にも声が聞こえてきそうなどんぐりの背くらべ。個性豊かなどんぐり達につい笑顔がこぼれます。
いろんな形が並ぶペンダント。木の上や三日月で音楽を奏でる妖精や、表情豊かな動物たち…手のひらほどの小さな額縁が胸元を飾ってくれます。塗装がされているのでお洋服に汚れがつくこともなく、安心してお使いいただけます。
作品たちの楽しい表情やおもしろい影にちびっこも夢中!ご家族で楽しんでいただける展示は、夏休みのお出かけにもおすすめです。マネージャーをされている奥さまと二人で会期中は京都に滞在され、全日在廊していただけるとのこと。とても気さくなお二人とのおしゃべりもぜひお楽しみください。
胸いっぱいになるくらいファンタジックで、溢れんばかりのユーモアに笑みがこぼれる、それはそれは楽しい優しい物語がたくさん詰まった展示になりました。
蝉の声が聞こえだしてそろそろ梅雨も明けそうな夏本番。店内涼しくしてお待ちしています。ぜひご堪能ください。ご来場をこころよりお待ちしております。
安斉重夫 鉄の彫刻展「北欧の森の物語」
開催期間:2019年7月23日(火)-7月29日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール
鉄の溶接により、大自然の中に生きる少年や少女、妖精の姿をファンタジックに表現、制作しました。昨年は、フィンランド・ヘルシンキで個展を開催しました。どうぞご覧下さい。
<安斉重夫メッセージ>
鉄が好きです。固くて、強いのに
やがて、さびて朽ち果ててゆく。
まるで人間のようです。
わたしも自然(宇宙)のひとりとして
生きてゆきたい。
遊んでいる子供のように
生き生きと!
(上田)