第二十一回 ro-ji kuni 飯田邦啓さん(アクセサリー作家)

Share on Facebook0Tweet about this on TwitterShare on Tumblr0Share on Google+0

roji1

個性豊かな作家さん、アーティスト、取引先の皆さんと毎日のように関わりながら成り立っている当店。そんな人々を探れば自ずと店の輪郭までもが浮かび上がるのではないかということで、スタートしました連載「いちじょうじ 人間山脈」。

年齢を問わず使えるシンプルなデザインが人気のro-ji kuniのアクセサリー。京都を拠点にアクセサリーショップの運営のほか、作家のプロデュースなども行うro-jiの代表である飯田邦啓さんにお話を伺いました。

―そもそもアクセサリーを作り始めたきっかけはどういうものだったんですか?

事の発端は大学卒業間近で就職活動とかもしてなかったときに、ある事情から母親*1と展示会をしなければならなくなって、とりあえず売れるもの、卒業と同時にすぐ販売できるような物を作ろうと思っていたんです。それがたまたまアクセサリーだった。母親が元々アクセサリーを作っていたから、一番身近だったというのが大きいと思います。

roji2

―では元々アクセサリーを作ろうと思って始めたわけではないんですね。その選択が独特な感じがします。素材に真鍮を選んでいるのは理由がありますか?

特に真鍮にこだわっているわけではないんです。扱いにくいし、出来たら使いたくない(笑)。最初は逆にシルバーしかやっていなかったんです。柔らかさとか色んな面でシルバーの方が扱いやすいのと、昔は鋳造*2でやっていたのでそうせざるを得ない部分が多かったんだけれど、外注でやっていたのでは面白くないから、自分で地金を作る所から始めていって、真鍮を使った今のようなシンプルな作品になりました。真鍮の色とか風合いが好きな人というのは結構いて、ニーズがあるというのも大きいかな。

―ちなみに今後はどういった展開を予定していますか?

アクセサリーだけにこだわるのでは無くて、全体的にやってみたいというのはあります。もっと生活に密着したプロダクトみたいなものも進めていきたいですね。アクセサリーでいうと、10KG、18KGの商品ベースを増やすのと、もう少し手の込んだデザインのものを作りたいと思っています。

―では座右の書を紹介してください。

今まで自分が物を作り続けてきて、その間に自分なりに至った考えというのが漠然とあったんだけれど、この本を読んだときに、自分の漠然と思っていたことが、結構はっきり認識できたというのが大きいかな。自分が思っていたことと同じ疑問を持っている人がいたり、ある種の結論的なものも同じように感じている人がいたり。読んでいて自分のやっていることの再認識ができる感じだったんです。いろんな人に貸したりして無くしてしまったから、実はこれ三冊目なんです。(笑)

roji3
(自分の仕事をつくる / 西村佳哲 著 / ちくま文庫)

シンプルなデザインゆえ、普段遣いしているスタッフも多いro-ji kuniのアクセサリー。京都二条にあるお店には恵文社では扱っていない商品も多数あり、サイズ変更などのオーダーも受け付けています。京都市美術館からも近いので、観光の際に気軽に立ち寄るのもおすすめです。

〒606-8351京都市左京区岡崎徳成町6-3
tel&fax 075-761-6676
営業時間 12:00~20:00 (不定休)
ro-ji web site:http://ro-jikyoto.jp/

恵文社一乗寺店オンラインショップ取扱い商品はこちらからどうぞ。


*1 木版・彫金作家 飯田みどりさん 愛媛県松山市にてkuniさんとお二人で展示会をされることも。
*2 型を作ってシルバーを流し込む技法。

(七里)